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虫歯を予防しよう!

どうして虫歯になるの?

虫歯は細菌による感染症であり、同時に生活習慣病でもあります。
虫歯ができる機序について簡単に解説します。
カイスの輪 左の図には虫歯をつくる3つの因子
描かれています。

・・・歯がなければ虫歯にはなりません。
砂糖・・・虫歯菌のエサになります
むし歯菌・・・中でもおもにミュータンス菌
 などが虫歯発生に関与しています
それでは3つの因子はどのように関わり合っているのでしょうか。
わたしたちの歯の表面では常に脱灰(*)再石灰化(*)が起こっています。
そのバランスが崩れると虫歯が発症してしまうのです。
脱灰・・・細菌が酸をつくり出し、エナメル質の表面にあるカルシウムイオン
     などを溶かします。すると歯の結晶構造が崩れます。
再石灰化・・・歯のまわりが酸性から中性になると、溶け出したイオンが
        再び取り込まれ、結晶化します。
バランスがとれている 虫歯の発生
バランスがとれています 虫歯の発生!
脱灰を促進するもの   再石灰化を促進するもの
細 菌 唾 液
ヒトの口のなかには300種類以上の
細菌が存在し、さらにプラーク1mg中
には約1億個以上の細菌が存在する
といわれています。
その中でも、ミュータンス菌などが
主な虫歯の原因菌とされています。
それは、歯を溶かす酸を作る力が
強い、歯によく吸着する
などの
性質があるためです。

ミュータンス菌 ミュータンス菌
唾液の最大の働きは、食事後の
酸性になった口の中の環境を中和
してくれることです。
これを唾液の緩衝作用といいます。
他にも、食べかすや細菌を洗い流して
くれる洗浄作用や、細菌の発育を
抑制する抗菌作用、タンパクにより
歯を保護する作用など、唾液は実に
さまざまな働きをして、私たちを
虫歯や歯周病から守ってくれています。
糖 分 フ ッ 素
三大栄養素のひとつである糖質は、
甘い物だけでなく、ご飯やパンなど
さまざまな食品に含まれています。
ミュータンス菌は、糖質のなかでも
特に砂糖(ショ糖)を取り込んで、
酸をつくり、脱灰を促進します。
また、砂糖は歯に吸着する物質
(不溶性グルカン)をつくるもとにも
なります。
脱灰してしまったエナメル質の周囲に
フッ素が存在すると、再石灰化が
促進され、より結晶性の高い歯質
なるといわれています。
また、ミュータンス菌の発育を抑制
したり、酸の生成を阻害するといった
作用もあります。

      フッ素の入った製品
フッ素が配合されたいろいろな製品
このようにエナメル質の脱灰を促進する因子には、食生活や歯みがきなど、
普段の生活習慣が大きく関わっています。
そのため、虫歯は生活習慣病でもあると言われているのです。
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